またまたアスリートコーチングのクライアントさんから報告が入りました。
首位のチームと対戦して勝利。そしてその試合でハットトリックしたそうです。
彼は昨シーズンは得点、アシストの結果は残していたのですが、1試合での複数得点が課題になっていました。
コーチングの際に、その為のマインドづくりをアドバイスしました。
■エネルギー切れ
コーチングではゴールへ近づいたにも関わらず、ゴールを目前に失速してしまう現象を「ゴールのエネルギー切れ」と言います。
これは、サッカー選手で言えばハットトリック(3ゴール)を狙っていたとしても、1ゴールもしくは2ゴール決めたところで、無意識がゴール(ハットトリック)へ近づいたと判断し、エネルギー切れを起こしてしまうということです。
■ゴム紐理論:離れるほど引っ張る力が強まる
ゴールを達成させるエネルギーとは、「引っ張った輪ゴムの張力が離れていれば離れているほど力が強い」ということに似ているので「ゴム紐理論」と言われます。
ゴールが大きく離れていれば離れているほどエネルギーになるのですが、逆にゴールが近かったり、達成して近づいてくると距離が短くなり、エネルギーが弱まってしまうのです。
■ゴールは大きく、近づいたら再設定
このエネルギー切れを回避するために、ゴールは大きく、そして近づいたら再設定する必要があるのです。
合唱コンクールを例にすれば、後ろの席の人までしっかりと聞こえる大きな声で歌おうとしている場合、そこまで届くように歌うよりも、更に後ろのホールの外まで聞こえるようにイメージすることでさらに大きなエネルギーが出て聞こえやすい大きな声になるのです。
また別の例で言えば、登山で山頂を目指しているとき、頂上があと少しになってくると登り始めのころよりも同じ距離が遠く感じることがあるのではないでしょうか?
これも、ゴールが近づいたことで、エネルギー切れを起こしたからと考えられるのです。
達成させたいゴールがある場合、そのゴールの先を意識することでエネルギー切れを起こしにくくします。そして近づいたら再設定するのです。
ゴールの再設定はwant toゴールなのは当然のことです。
■企業秘密のアドバイス
サッカーのハットトリックを達成させるというようなゴールで言えば1ゴールしたところで「さらに3点取るのが当然」ぐらいのゴール設定をしていくことになります。ハットトリックをしたいのであれば、始めから4点、5点狙っていくというようなゴールを設定することになります。
これは、基本的なアドバイスになります。これでもしっかりとエネルギーになるのですが、彼にはもっと響きそうな別のアドバイスをしました。
そのアドバイスをしたときにスコトーマが外れたのはわかっていましたが、こんなに早く結果が出てきたのには驚きです。
内容は守秘義務がありますし、内容は価値が高いので教えられませんが、ヒントは「臨場感」です。
コーチングによってマインドの変化があり、そしてプレーの変化が現れ始めました。
今シーズンは大きな変化があることは間違いないです。
いきなり課題を克服してしまうという凄い内容ですが、さらっと報告がありました(笑)
パーソナルコーチングでは、結果が出始めるとこのくらいの結果は当然のことなのです。
そして、このアクセルオン状態をキープし更に上を目指していくように働きかけるのがパーソナルコーチングの強みなのです。